例年、3月下旬から4月中旬頃まで楽しむことができる「桜」の開花シーズンが間もなく到来。コロナ禍によって制限されていた桜の名所も今では完全に解除され、ポストコロナ初の花見シーズンに、日本人のみならず外国人観光客も期待を膨らませている。
花見スポットとして有名な目黒川では期間中、クルーズのツアーが組まれるほどの観光名所として知られており、夜になるとライトアップされた桜のトンネルが幻想的な世界を水面に映し出す。
さらに近年では、桜の観賞をもっと手軽に楽しみたい人に向け、家庭用インテリアが販売されている。
初心者でも簡単に育てることができる桜の栽培キットやインテリアのアクセントにもなる桜盆栽は自宅で春を彩るのに適した逸品である。
また、桜の楽しみ方は観賞だけではない。
例えばイスラエル発のコスメブランドSABONでは、2023年春にフラッグシップストアのインテリアとして店内に飾られた桜の木をアップサイクルする取り組みが行われた。
多くの来客を魅了し役目を終えた桜の木はそのまま廃棄されるのではなく、製材、乾燥を経て、丁寧に加工されたのち、ハンドミラーとして生まれ変わり数量限定品して販売されている。
このようなサステナブルに配慮した取り組みは、環境保全のみならず人々に新たな価値や楽しみ方を提供できるといえる。
開花シーズンを迎えると、街全体が桜色に色付くほどに至る所で咲き誇る桜。
従来のように桜そのものを観賞する伝統的な花見行事のような楽しみ方がある一方で、インテリアの素材として用いられるケースや、付加価値を見出し消費者へ届ける取り組みも行われている。
日本が誇る「桜」の楽しみ方を思い思いに見つけてみてはいかがだろうか。
Image Credit: Mark Tegethoff, Unsplash /*takechaaaan*, makoto.h, photo AC