日本とスカンジナビアの融合が、俗に「Japandi」と呼ばれるスタイルを生み出しています。PinterestやInstagramで検索すると、50万件(増加中)の投稿が確認でき、この言葉とスタイルがどれほどの人気があるか分かります。
2020年のパンデミック以来、住居スペースのデザインとプライベートスペースへの関心が高まっています。テクノロジーの進歩がもたらすストレスと相まって、シンプルであることの価値を再認識するようになりました。
「Japandi」は、このような文化的な状況下において、多くのインテリア愛好者にとっての答えとなりました。このトレンドは、国際的なファッション雑誌からアメリカで注目を集め、ハリウッド女優のジェニファー・ガーナーが彼女のJapandiキッチンを披露するためにウェブメディアに登場したことから始まりました。アメリカのファッション・ライフスタイル誌は、Japandiのスタイルを「少ない方が豊かであるという、2つの歴史的な文化の融合…飾りの少ないスペースを作り出すことが重要で、装飾的なものよりも花瓶やマグカップのような実用的なアイテムをアクセントにしており、自然光も重要視されています」と説明しています。
このトレンドは日本国外で人気が急上昇したと同時に、国内の家具やライフスタイルストアもいち早くこのトレンドに着目し、数々の新作家具が提案されました。日本とスカンジナビアのライフスタイルで共通する価値観は、簡素的な要素(ベージュなどの中間色カラー)に味わい深さを見出し、自然素材(木材、石材、竹など)に寛ぎを求めることです。
シンプルさをルーツとする日本とスカンジナビアの哲学は、このトレンドにおいて難なく融合しています。日本の「わび・さび」とスカンジナビアの「ヒュッゲ」は何世紀にもわたり人々の生活の一部であり続けることでしょう。
写真:Don Kaveen
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