2024年11月20日と21日の両日、東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催された「BAMBOO EXPO 22」は、商空間デザインにおける最新トレンドを体験できる場として、多くの業界関係者の注目を集めています。内外装材や建材、照明、音響、アート、サイネージ、グリーン、家具、水回りなど、多岐にわたるアイテムやサービスが展示された、本イベントの様子をお届けします。
ガラスの進化と創造力
ガラスは透明感や硬質感、加工の自由度など、ガラスが持つ特性は多岐にわたりますが、今回の展示では計13社が出展。その多様な種類や加工技術が紹介され、改めてガラス素材の可能性と魅力に注目が集まりました。中には、伝統工芸と最新技術を融合させた作品や、持続可能性を考慮したリサイクルガラスの展示もあり、ガラスという素材が持つ無限の可能性を感じさせる内容でした。
ガラス素材が持つ「透明性」や「光の演出力」が空間デザインに与える効果を、来場者が視覚的にも体感できる展示となっていました。
エコマテリアル:持続可能な素材の可能性
近年、建築やインテリアデザインの分野では、環境負荷の軽減が重要なテーマとなっています。建築家やインテリアデザイナーがいま最も熱い視線を注ぐ素材が「エコマテリアル」です。
BAMBOO EXPO 22では、廃棄物の再利用や製造過程での環境配慮がなされた素材など、サステナブルな視点で開発されたエコマテリアルが多数展示されました。
展示ブースには計5社が出展し、それぞれの素材が持つ特性や背景にあるストーリーを来場者に熱心に伝える様子が印象的でした。独自のエコマテリアルと、その背景にあるストーリーや素材の特性、デザイン性と環境配慮を両立させる新たな可能性を来場者に伝えていました。
伝統と革新の融合:「越前和紙」
特別企画のひとつとして、北陸・福井が誇る「越前和紙」の展示が行われました。越前和紙は、長い歴史を持つ伝統工芸品でありながら、その特性を活かして現代のデザインシーンにおいても幅広く活用されています。
特に、その透光性や柔らかな光の拡散性は、商空間デザインにおいて独自の美しさを演出する要素として注目されています。また、環境に優しい循環素材であり、デザインの自由度が高いことから、ジャパンディな空間はもちろん、高級感のある空間づくりでも使用されています。
会場では、越前和紙の工房で実際に制作を行っている職人が来場し、素材の魅力やその活用方法について直接解説する場面も。伝統的な技術がどのように現代デザインに取り入れられ、新たな価値を生み出しているのかを間近で体感する貴重な機会となりました。
さいごに
商空間デザインの最新トレンドを体感できるだけでなく、未来の可能性を存分に感じられる、まさに刺激と発見の詰まったBAMBOO EXPO。このイベントは、デザインに興味がある方はもちろん、ものづくりや環境への配慮に関心がある方にもぜひ訪れていただきたいイベントです。次回「BAMBOO EXPO 23」は、2025年5月開催。これからの商空間デザインをリードするこの場で、また新たな驚きと感動に出会えることを楽しみに、ぜひ皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。
【BAMBOO EXPO】
○主催:BAMBOO MEDIA Co.Ltd.
○公式サイト:https://bamboo-expo.jp/
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