デザインアワードW受賞のオフィス入居後レポート ~働き手の方々によるフィードバック~

GARDEが担当させていただいたSThree東京のオフィスデザイン。竣工から2年半が経過したオフィスの様子をSThree東京のご協力の元、コラボ企画としてお届けしていきます。

SThreeについて

STEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野に特化した人材紹介会社のSThree。ロンドンを最初の拠点として今では世界12か国、44拠点にオフィスを構えるグローバル企業です。
日本法人の本社となる東京オフィスは2012年に開設。10年という節目を迎える年である2022年に移転が完了した現在のオフィスでは、約130名の社員がアットホームな環境で勤務しています。

オフィス概要&コンセプト

歴史ある銀座の街を象徴する歌舞伎座。その隣に位置するモダンなオフィスビルにSThree東京のオフィスはあります。
歴史的且つ近代的雰囲気が交わるこの立地を活かすように、また敬意を示すようにデザインに落とし込まれた「日本の伝統文化」と、STEMをイメージした先進的なデザインの融合をコンセプトにオフィス空間が完成しました。

葛飾北斎にインスピレーションを受けた波のウォールペイントや伝統模様である青海波を模したアクセントウォールなどをさりげなく取り入れ、日本の伝統文化を表現するデザインを。STEMをイメージしたネオンライトやエントランスに飾られたブランドロゴを照らすミニマルスポットライトはこのオフィスのデザインポイントでもあります。

また、SThreeのルーツである「西洋」の要素をプラスした空間は、ブランドメッセージである「ダイバーシティ&インクルージョン」を具現するデザインに仕上げています。

オフィス設備の紹介と使い方
1 . 働き方に合わせた設備の採用

コロナ禍を経て、現在の働き方は出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッドワークを導入しています。仕事だけではなくコミュニケーションのための場、そして社員が出社したいと思えるような場としてのオフィス設備を整えました。
例えば、作業内容や目的ごとに複数のエリアを設け、個人が働くエリアを選んで作業効率が高まる設計を取り入れています。

2. 多様な使い方が魅力のソーシャルエリア

ルーツである英国を表現したソーシャルエリアには、ビリヤード台、パブバー、ポーカーテーブルを揃えており、コミュニケーション空間を構築しています。

またこのソーシャルエリアでは、社内イベントのみならず、お客様を招いたイベントも多々行っています。
例えば、弊社を通じて転職された方を招いてのネットワーキングイベントやクライアント企業が主催のキャリアイベント、エンジニアの方を招いてのミートアップなど、STEM分野で活躍する方のコミュニティづくりを目的としたさまざまなイベントを開催しています。

3. カスタマイズ性の高いレイアウト

オフィス引渡時からの変更点として、より円滑なコミュニケーションの向上を図るため、個別デスクの仕切りであるパーテーションの廃止や、人気の高い高さ調整可能なデスクの増設を行いました。これらは働くスタッフの声を元に都度カスタマイズ可能な設計となっています。

SThree社員が語るリアルなオフィスの使い心地

SThree社員の皆さまが実際に日々オフィスで過ごし感じていることや普段のご様子を伺いました。

Pierre Dobrzykowski /ピエール・ドブシコフスキー
Progressive Recruitment所属
2021年入社

執務室にはそれぞれの用途に合わせたデスクのオプションがあることから、柔軟な使い方ができ気に入っています。気分を変えて仕事をしたいときはソーシャルエリアを活用します。様々な場所に電源コンセントがあるなど、細かい部分の使いやすさをよく考えて設計されたオフィスだと感じています。その他にソーシャルエリアでは人と話す機会が自然に生まれ、仕事で関わる機会の少ない社員との交流の場として良い機会となっています。

Celia Xu /セリア・シュウ
Huxley 所属
2023年入社

その日の目的や気分によって席を変えることができ、ビデオ会議が多く集中したい日はキュービック型の席、チーム全員で出社する日や共同作業を行う際はコミュニケーションが取りやすいデスクに座るなど、さまざまな席を選べるところが良い点だと感じています。
自社採用の面接の際にも、オフィスを見てもらうことで会社の魅力を伝えることができるので助かっています。
クライアント企業が主催するイベントの会場としてソーシャルエリアを利用してもらったことがあります。その際、参加者の皆さんがとても素敵な空間でよい時間が過ごせたとの感想をもらい、非常に誇らしい気持ちになりました。

上谷 奈穂 /カミヤ・ナオ
Real Life Sciences所属
2021年入社

今年に入ってデスクのレイアウトが少し変わり、パーテーションがなくなりオープンになりました。普段はチームでその席に座ることが多く、コミュニケーションが取りやすいので業務にもプラスに働いています。
多目的に利用できるソーシャルエリアは、社内イベントはもちろんのこと、社外の方を招いてイベントを行う際にも使い勝手が良いため、イベントの企画を行う際のハードルを下げてくれていると感じます。

Nimesh Hewawasam/ニメッシュ・ヘワワサム
Computer Futures所属
2023年入社

今年新設されたデスクには他の席よりも大きなモニターが設置されており、非常に使い勝手が良いため頻繁に利用しています。昇降式デスクもあり、立って仕事をすることで気分転換にもなり生産性を高めてくれます。
ソーシャルエリアでは、普段ランチを食べたり、金曜の終業後のフライデードリンクで同僚と盛り上がりながら一週間の仕事の疲れを癒したりと、仕事以外でも様々な場面で活用しています。

会社の成長をオフィス空間が後押しする

働きやすい、また働きたいと思うオフィスを構築することは働く社員の満足度に影響を与えます。そしてその満足度は直接会社の実績に結びつくものと考えられています。「オフィス移転後から売上が伸びている」と話すのはSThreeマーケティングマネジャー堀内氏。
移転が決まった段階で社員のアイディアや意見を汲み上げ、それらをオフィス設計にどう反映させるか、GARDEの担当デザイナーと共に検討してきました。この取り組みにより社全体の指揮が高まり、またオフィス空間の改善によるコミュニケーションの活性化が社員一人一人の生産性を高め、結果業績の向上に繋がったものと考えています。

日本の伝統文化を纏ったSTEMを象徴とするSThree東京のオフィス空間をご紹介しました。今後の更なる飛躍に目が離せません。
社員画像提供:SThree様

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