GARDE For「クレヴィア荻窪」今と昔が調和するレトロモダンな共用スペースを提供

ファッションからグルメまで、駅前の大型商業施設と8つの商店街がひしめく活気あるエリア荻窪。
都心直結の4路線が利用可能な荻窪駅徒歩4分に位置し、駅前の賑わいと邸宅街の静けさが交わるこの場所に、多様なライフスタイルに対応するプランを備えた「クレヴィア荻窪」が2024年3月に竣工しました。

GARDEは、今と昔の調和を基軸に、共用スペースの基本計画、基本設計、実施設計、FF&Eコーディネーション、アートコーデイネートを担当させていただきました。

デザインコンセプト:「オギクボモダーン」

荻窪は歴史の積み重ねと新たな文化の創造によって育まれた街です。
130年を迎えた荻窪駅の周辺は昔から変わらない雰囲気を感じさせつつも、トレンドや立地、そこに住まう人々に合わせ新しいものが取り入れられてきました。懐かしさと新しさの共存が今の荻窪を造り上げています。

東京近郊の別荘地として、「西の鎌倉・東の荻窪」と称されたこの地には、太宰修や与謝野晶子などの多くの文化人が移り住み、現在も邸宅が並ぶ高級住宅地として知られています。

この相反するシティ感と邸宅感という2つの顔を「オギクボモダーン」というスタイルでデザインに落とし込み表現しました。

デザインポイント①:風除室

風除室はアプローチから同じ床と天井仕上げを連続させることで一体感を演出。自動ドアを抜けると壁掛けのアートがグレード感を醸し出します。メールコーナーには、シンメトリーなデザインを施すことで、機能としては隠したい部分もデザインとして活かすことができました。

デザインポイント②:ラウンジスペース

エントランスから続く共用スペースは、ゆったりと過ごすことが出来るラウンジエリアとして計画しました。友人と一緒に語らったり、一人本を読み耽ったり。荻窪駅の喧騒をよそに隔てられた先へ一歩踏み入れると、思い思いに過ごす贅沢な時間が待っています。

共用スペースの中でも入り口すぐにそびえ立つ柱は、デザインに馴染むよう柱に沿ってベンチを配置することで方向性が決定。さらに建築デザインのゲートでも使用されているL字の意匠を取り込むことで、シティ感と邸宅感という2つを繋ぐイメージからシームレスなデザインを生み出しています。

御影石を細く切って並べたような壁面造作は、重厚感とディテール感が共存したここにしかないアートピースのようなデザインに。アシンメトリーにすることで、フォーマルさとカジュアルさが両立したホテルライクな空間に仕上げました。

デザインポイント③:アート

シティ感や邸宅感との対比を取り入れるため、石の対比でもあり尚且つ、艶感やしなやかなラインが石の壁を背にした際により映える金属製のアートを提案しました。先述したL字の意匠をモチーフに縦横で表現した規則性のある形を積み重ね、そしてそれらが大きく形成することで、有機的な力強さを備え未来に向かって住人の方々の飛躍を象徴するような思いを込めています。

受け継がれてきた風情ある町並みや豊かな緑、時代とともに賑やかになった商店街と駅前商業エリアなど、長きに渡って人々の生活を支えてきた荻窪の街。
今と昔が調和するレトロモダンな雰囲気の「クレヴィア荻窪」共用スペースは、そのような街の特徴を反映させています。
懐かしさの中にも品格や高級感を感じる空間で、住人の方々のライフスタイルに合った使い方を楽しんでいただきたいです。

担当デザイナープロフィール

錦織 杏奈
デザイン事業本部 大型デザイン課 デザイナー
英国で内装建築を学びMAを取得後、2017年GARDEに入社。京都カンデオホテル、大阪新規ホテルはコンセプト立案、基本設計、実施設計まで携わる。英国で学んだ内装建築技術を生かしホスピタリティデザインを中心に国内外問わず様々なプロジェクトに参画している。

施設概要

名称:クレヴィア荻窪
所在地:東京都杉並区天沼2丁目4番6号
建物竣工時期:2024年3月
事業主:伊藤忠都市開発株式会社
クレヴィア荻窪公式サイト:https://www.itochu-sumai.com/ogikubo/

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