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「プリンス スマート イン 京都三条」、「カンデオホテル京都烏丸六角」が「Outstanding Property Award London 2022」を受賞!

Outstanding Property Award Londonは、国際的に活躍する才能ある不動産開発業者、建築家、インテリアデザイナーが造り上げた、私たちの生活をより良いものにするための実用的で考え抜かれた物件やプロジェクトの努力を称えるために創設されたアワードです。プロジェクトは、不動産業界の第一線で活躍するプロフェッショナルの審査員によって選ばれます。

そんなOutstanding Property Award London2022において、「プリンス スマート イン 京都三条」、「カンデオホテル京都烏丸六角」が受賞しました。

各プロジェクトのエントリー概要を紹介します。

プリンススマート イン 京都三条
・カテゴリー:Interior design/Hotels Boutique
・コンセプト:
メインスペースのデザインテーマは、「温故知新」。コンクリートやデッキプレートなどの無機質でモダンな工業素材に、裸照明や製材から100年以上経った古材のビッグテーブルなどの素材や調度品をミックスし、京都が育んできた長い時間の経過を温もりと懐かしさ、そして京都の持っている新しさを許容し発展させていく未来を表現しています。それはアプローチから表現されており、伝統的な町家を現代的にアレンジしたファサードを抜けると、外部の光や視界をやさしくコントロールする「のれん」を設置することでこのホテルへの期待感を高める工夫をしました。

カンデオホテル京都烏丸六角
・カテゴリー:Interior design/Historical
・コンセプト:
伝統建築である“旧伴家住宅”そのものの尊さを宝石の輝きにたとえ、要所にビジュー(宝石)を思わせるきらびやかな装飾を施しました。このきらびやかな装飾は、京都の伝統工芸品や装飾品を現代風にアレンジしたもので、伴家住宅の新しいカラースキームを彩る「ビジュー」となります。歴史的建築物や歴史的面影が多く残る周辺環境に馴染み、調和するデザインをかなえるため、和風建築の特徴である直線を活かしつつ、パターンにはトラバーチン色や暖かさのあるピンクブロンズのディティールを組み合わせることで意外性のある洋風デザイン空間に仕上げました。

GARDEでは、物件デザインが完成した後も、その空間やデザインの素晴らしさを広めることを目的に、毎年国内外のアワードへのエントリーを数多く行っております。

■ Outstanding Property Award London公式サイト:https://outstandingpropertyaward.com/

異国情緒あふれる海外の図書館建築

前回ご紹介した国内の図書館建築に続き、今回は海外の図書館建築をご紹介します。
日本とは異なる雰囲気漂う図書館に足を運びたくなるはずです。

目次
・ポンピドゥー・センター(フランス)
・高雄市立図書館総館(台湾)
・Tauranga 中央図書館(ニュージーランド)
・バンクーバー市立図書館(カナダ)

1.ポンピドゥー・センター(フランス)

建築家レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースにより設計されたパリの複合文化施設ポンピドゥー・センター。国立近代美術館があることで有名ですが、館内1F~3Fにある公共図書館も人気が高く毎日賑わっているそうです。
建物の見どころは、エスカレーターやエレベーター、配管を全てむき出しにした斬新なデザイン。配管には配色がされデザインの一部として楽しむことができます。配管や設備を外に配置したことにより、室内は柱がなく、空港のような大空間が広がります。
建物の全面改修のため2023年末から26年末まで閉鎖することを発表しているポンピドゥー・センター。訪れるなら今がチャンスです。

2.高雄市立図書館新総館(台湾)

建物のユニークさが目立つ高雄市立図書館新総館。設計は、日本人建築士の伊東豊雄氏と台湾の劉培森建築士事務所が共同で手掛けたものです。外観はガラス張りの正方形で、夜になるとライトアップされたかのように光を放つ透視性が良い造りとなっています。広々とした館内は吊り構造によって見える柱を最小限に止めており歩きやすい空間を実現。屋上には庭園があり市内を眺め気分転換することができます。
自然と文化が結びつく、環境にやさしい公共建築を目指した高雄市立図書館新総館。シンプルなデザインや建物の周りを囲う緑、静かで快適な空間は心地よい読書時間を提供してくれます。

3.Tūranga中央図書館(ニュージーランド)

ニュージーランド、クライストチャーチにある近代的な外観が目を引くクライストチャーチの中央図書館、Tūranga。2010年、2011年に地震で大きな被害を受けたこの地に最初にオープンした公共施設です。
設計にあたり、地元のマオリ族Ngāi Tūāhuririの人々の価値観、願望、物語を実現することを目的とする組織Matapopore Charitable Trustと共同し、建材から空間配置に至るまで、伝統的な知識や文化を織り込みデザインに反映させています。
近代的に建物でありながら文化や伝統を感じる図書館は、復興のシンボルとしても住民・来館者から愛されています。

4.バンクーバー市立図書館(カナダ)

螺旋状に広がる壮大な大空間のバンクーバー市立図書館。連邦政府のオフィスや売店などとともにバンクーバー・ライブラリー・スクエアと呼ばれる区画を形成しているこの図書館は、市民の静かな勉強の場であると同時に、重要なコミュニティの集いの場でもあります。建物の構造は、9階建ての長方形の中央部に書架が配置され、書架エリア全体を囲うように、読書エリアと学習エリアのある楕円形の柱廊が包み込んでいます。さらに、敷地の東側に位置するコンコースは図書館に沿うよう囲まれており、この図書館のランドマークとなっています。
図書館の屋上には公園が、地上にはカフェがあり、交流スペースや休憩スペースとして気軽に利用できます。

今回は世界の図書館建築をご紹介しました。
図書館に訪れた際にはぜひ建築にも触れてみてください。

<出典>
https://www.centrepompidou.fr/en/
https://www.ksml.edu.tw/mainlibrary/index.aspx
https://www.christchurchnz.com/explore/activities-attractions/arts-culture/turanga-christchurch-central-library
https://www.vpl.ca/
https://www.safdiearchitects.com/projects/vancouver-library-square

読書好き必見。読書が捗る図書館建築

コロナ禍で定着した「おうち時間」。過ごし方は多岐にわたりますが、中でも手軽に隙間時間を活用してできる読書は人気の一つです。
そこで今回は読書が捗る図書館建築をご紹介します。グレードアップした読書空間で時間を忘れ本の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

目次

  • 山梨県立図書館(山梨県)
  • みんなの森ぎふメディアコスモス(岐阜県)
  • 京都府立図書館(京都府)
  • 岡山県立図書館(岡山県)
  • 那須塩原市図書館みるる(栃木県)

1.山梨県立図書館(山梨県)

旧図書館の老朽化による移転に伴い、山梨県甲府駅前に誕生した山梨県立図書館。「自然とともに生きる」というメインコンセプトを天井から見える青空とつる植物のカーテンウォールで表しています。山梨に因んだブドウ棚やブドウ籠をイメージして、骨格フレームで創出。
館内には図書館=静寂というイメージを払拭すべく、自由に会話や交流ができるスペースを設定しています。集中して読書や作業をしたい人へ向けサイレントルームも提供しています。

2.みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜県)

市立中央図書館、市民活動交流センター、多文化交流プラザなどからなる複合文化施設、「みんなの森ぎふメディアコスモス」。図書館は最大所蔵可能数90万冊、座席数910席を誇ります。建物内に入ると目につく天井一面に広がる木製格子屋根。そして天井からぶら下がるオブジェのように配置されたかさ。これはグローブと呼ばれ、自然光を室内に取り入れ拡散させる役割を担っています。滑らかにしなる天井と美しく透き通るグローブ、岐阜県産ヒノキに包まれた空間は時間を忘れて滞在できることでしょう。

3.京都府立図書館(京都府)

京都府立図書館は関西建築界の父と称される武田五一氏の設計により1909(明治42)年に開館しました。1995年の阪神淡路大震災で深刻な被害を受けた当館は、新館や内装に変更はあるものの、ファサードはそのまま残しきれいに修復されています。その外観は、20世紀初頭に武田氏が留学で培った西洋建築を感じることができます。建物は直線と曲線が、西洋と和とが見事に融合しており、明治のモダン建築を表現。
近隣にある平安神宮大鳥居は図書館から臨める距離にあり、読書に気分転換に立ち寄ることも可能です。

4.岡山県立図書館(岡山県)

岡山城をはじめとする岡山県を代表する名所や様々な文化施設が集中している地域、岡山カルチャーゾーン。その中のひとつに岡山県立図書館があります。歴史的景観地域に建つこの図書館は他の施設と自然景観とを繋ぐように設計されており、歴史と自然と建築が一体となるよう見せています。
閲覧室は柱の少ないシンプルな空間に。地球やランニングコストにも考慮して自然通風換気システムや雨水の利用、太陽光発電などの自然エネルギーを利用しています。縦長のシャープな窓ガラスからはたくさんの自然光が差し込み、読書に最適な環境を提供してくれます。

5.那須塩原市図書館みるる(栃木県)

那須塩原市JR黒磯駅前に建つ那須塩原市図書館みるる。那須塩原市の地域アイデンティティである「森」の中を演出し来館者を包み込みます。図書館全体を覆う、木立の樹冠の下端を模した角度のついたルーバー天井。屋根から降り注ぐライトが木漏れ日を表現しています。
館内を自由に歩き回ることで、点在する言葉の彫刻や展示物、活動に触れ、新たな学びや気づきの場となることを目指しています。開放的な館内には必ずお気に入りのスペースが見つかるはずです。

今回は日本の図書館建築をご紹介しました。
気分転換に…お気に入りの1冊を見つけに…
いつものルーティンに少し異なった環境を取り入れ、読書時間を満喫してみては。

<出典>
https://www.lib.pref.yamanashi.jp/
https://www.kumesekkei.co.jp/designstory/yamanashi_prefectural_library.html
https://g-mediacosmos.jp/
https://www.library.pref.kyoto.jp/
https://www.libnet.pref.okayama.jp/
https://www.nasushiobara-library.jp/図書館・公民館案内/那須塩原市図書館みるる/

モダンに伝統、歴史が入り混じる関西美術館建築5選

前回ご紹介した美術館建築関東編に続き、今回は関西編をお届けします。
千紫万紅な美術館建築をどうぞご堪能ください。

目次

  1. 大阪中之島美術館(大阪府)
  2. 角屋もてなしの文化美術館(京都府)
  3. 兵庫県立美術館(兵庫県)
  4. 奈良県立美術館(奈良県)
  5. 和歌山県立近代美術館(和歌山県)

1.大阪中之島美術館(大阪府)

大きな黒い箱が浮かんでいるような外観が印象的な大阪中之島美術館の建築の核となる思想は「パッサージュ」。幅広い世代の人が誰でも気軽に訪れることができるオープンな空間をテーマに設計されています。展示スペースのある3階から5階までと展覧会入場者以外も利用できるパブリックスペース1, 2階は、吹き抜けとなっているため、一体感のある開放的な空間となっています。壁には黒壁とガラス張りを使い分けることでそれぞれの空間に斬新さが生まれていることも魅力の一つ。建物の内と外を繋げるこの美術館に温かさを感じます。

2.角屋もてなしの文化美術館(京都府)

揚屋建築の唯一の遺構として国の重要文化財に指定されている、角屋もてなしの文化美術館。もとは現在でいう料理屋・料亭を営業していた場所だそうです。寛永18年(1641)に建てられたこの建物は2階建ての木造建築で、近世初期の京都町屋に広く使用されていた格子造りの外観となっています。建物内の壁には白漆喰壁、黄色の大津磨き壁、浅葱色九条土壁など、様々な種類が用いられていますが、中でも赤壁は、当時では高級壁と言われるもので、当時の角屋の格式の高さが窺えます。
展示品は角屋の建物自体と併せて所蔵美術品などを展示・公開しており、江戸時代の雰囲気を体感できる美術館です。

3.兵庫県立美術館(兵庫県)

日本を代表する建築家、安藤忠雄氏の設計による兵庫県立美術館は、美術作品の展示だけでなくさまざまな芸術の融合の場をコンセプトにデザインされています。美術館のシンボルとして有名な円形テラスは、地下から屋上スペースまでの各階を結ぶ螺旋階段です。頭上から差し込む光と影のコントラストが絶妙に調和し、ひとつのアートのよう。風、海、山とそれぞれ名付けられた屋外のデッキは、自然と建物を外から楽しむスペースとなっています。建物自体をアートとして捉えることができるこの美術館は、訪れる時間や季節によって違う表情が見られるそうです。

4.奈良県立美術館(奈良県)

片山光生氏によるデザインのモダニズム建築、奈良県立美術館。南側にある奈良県庁舎、西側にある奈良県文化会館も片山光生氏の設計で、美術館周辺に統一感を持たせています。立法屋根の外観からはコンクリートで造形した軒裏の垂木が覗き、和の温かみを感じます。エントランスホールは2階まで吹き抜けとなっており、天井には照明で特徴的な模様が描かれています。館内はシンプルかつコンパクトな造りで、建築そのものの主張を抑え展示品の良さをより引き出しています。

5.和歌山県立近代美術館(和歌山県)

和歌山城に隣接している和歌山県立美術館は黒川紀章氏によるものです。黒川氏の設計コンセプトである「共生」の思想はこの美術館にもしっかりと反映されています。
伝統と現代の景観に気を配り設計されているこの美術館。中でも多用している屋根庇は和歌山城と同じ形状にすることで周囲の風景に馴染むように計算されています。その他、石段、燈篭、せせらぎ、能舞台、などの外構造園にも日本の伝統を表現。細部に至るまで「共生」にとことんこだわりデザインしたことが窺える建築となっています。

今回は関西の美術館建築をご紹介しました。
アートと建築に囲まれて癒しのひとときをお過ごしいただけたら嬉しく思います。

<出典>
https://nakka-art.jp/
http://sumiyaho.sakura.ne.jp/page/art_museum.html
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=11&tourism_id=704
https://www.pref.nara.jp/11842.htm
https://www.momaw.jp/

デザイン&コンセプトが魅力な美術館建築7選【関東編】

残暑も落ち着き、徐々に本格的な秋が到来してきました。
秋といえば、どんな秋を思い浮かべるでしょうか。スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋・・・。もう1つ外せないもの、それは芸術の秋です。
そこで今回は関東の美術館建築をご紹介します。その立地を活かしたコンセプトが魅力の建築を集めてみました。
過ごしやすいこの時期に美術館へ足を運び、素敵なアートや空間に触れてみてはいかがでしょうか。

目次

  • 茨城県天心記念五浦美術館(茨城県)
  • 那須芦野・石の美術館STONE PLAZA(栃木県)
  • 群馬県立館林美術館(群馬)
  • 川越市立美術館(埼玉県)
  • 市原湖畔美術館(千葉県)
  • SOMPO美術館(東京都)
  • ポーラ美術館(神奈川県)

1.茨城県天心記念五浦美術館(茨城県)

岡倉天心がこよなく愛したといわれる五浦海岸に茨城県天心記念五浦美術館は位置し、岡倉天心や横山大観をはじめとする五浦の作家たちの優れた作品が鑑賞できる場所として開館しました。館内や展望台からは美しい海岸の景色を一望できます。
建築設計は数多くの公共施設を手掛けた内藤廣氏。デザインの見どころは、なんといってもメインエントランスから見える存在感のある梁です。細いプレキャストコンクリートを使用した梁はトラス状に組まれており、美しく迫力があります。

2.那須芦野・石の美術館STONE PLAZA(栃木県)

もともとは大正~昭和初期に建てられた石蔵を建築家・隈研吾氏の設計により再建した石の美術館。栃木県内でも有数の石の産地である那須町芦野に位置し、その土地や近隣で採掘された芦野石・白河石が使われています。建物はいくつかの空間で構成されており、外の光が透けて見える空間は独特な組石積の部屋となっています。また日本で初めてつくられた石造りの茶室は必見です。そのほか、定期開催されている企画展示のギャラリーから石の歴史や採掘・仕上げ方法などを学ぶことができる学習室など、すべて石で造られた石尽くしの空間に心が躍ります。

画像提供:PIXTA

3.群馬県立館林美術館(群馬県)

「自然と人間の関わり」という美術館のテーマにふさわしい立地として選ばれた群馬県館林市多々良沼。北に多々良川、南東に湿地、南西に水田が美術館を囲っています。空間を分節する線を最小限にするため、石・アルミ・ガラス・水などの素材を活かしできるだけ単純化させた設計は、周辺の自然豊かなランドスケープと見事に一体となっています。
フランソワ・ポンポンの展示品が飾られた別館は、フランス、ブルゴーニュ地方の農家をイメージし造られており、ヨーロッパの屋根瓦と石灰岩の乱積みによる外観はスタイリッシュな本館とは全く異なる佇まい。建築好きには一挙両得な美術館です。

4.川越市立美術館(埼玉県)

歴史ある街並みが残る土地、川越に位置する川越市立美術館。周辺には川越城本丸御殿や二の丸跡地に建てられた市立博物館が並びます。建物のデザインには川越蔵造りの商家をイメージさせる外観に仕上げられています。漆喰の白壁や和瓦を用いることにより周辺環境との調和を意識しつつも、現代的な素材を混ぜ入れることで蔵造りに新しさが加わっています。
少し足を延ばせば、小江戸川越一番街の通りへ出ることができ蔵造りの町並みを堪能できます。歴史歴な建造物を学びたい方へおすすめです。

画像提供:PIXTA

5.市原湖畔美術館(千葉県)

千葉県一の貯水面積を誇る高滝湖のほとりに佇む自然豊かな美術館、市原湖畔美術館。「首都圏のオアシス」をコンセプトに、地域に根差し、子どもたちが楽しめ、新鮮な体験ができる場所を、1995年に開館した観光・文化施設のリノベーションという形で美術館として誕生させました。
既存建物のユニークな骨格を生かし、アートウォールと名付けた鉛めっき鉄板の壁を挿入することで様々な空間を作り出しています。周辺には展望塔やレストランもあり、自然の中でアート作品に触れながら、建築の不易流行を感じる。まさに五感で楽しむ美術館ではないでしょうか。

6.SOMPO美術館(東京都)

SOMPO美術館は、国内損害保険事業を中心に展開するSOMPOグループが1967年に社会貢献の一環で開館し、アジアで唯一ゴッホの『ひまわり』を鑑賞できる美術館として知られています。2020年の移転時にその外観や空間を一新。建物をひとつの彫刻のようなアートとして捉え、柔らかな曲線と曲面をデザインに採用しています。エントランスはガラスのカーテンウォールでできており、幅約16 m、高さ約8 mのゆるやかな弧を描いたガラスは、街並みの景観と建物内をつなぎ透明感のある開放的な美術館を演出しています。

7.ポーラ美術館(神奈川県)

神奈川県箱根町の森の中に佇むポーラ美術館は、ポーラグループの前会長であった故鈴木常司氏が40年に亘り収集した9,500点余ものコレクションを展示しています。「箱根の自然と美術の共生」というコンセプトのもと、森の木々を越えないよう建物の高さは8mに抑えるなど、自然景観の保存を第一に考え美術と自然の調和を表現。光と緑をたっぷりと感じる館内を作るため、たくさんのガラスを用いて緻密に計算されています。そのため地下にいても自然光が館内に差し込み、箱根の自然をアートとともに堪能することができます。

画像提供:PIXTA

関東の美術館建築をご紹介しました。
アートと建築空間を感じ「芸術の秋」の攻略にお役立ていただければ幸いです。

<出典>
https://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/01_annai/01_gaiyou.html
http://www.stone-plaza.com/information/story.htm
http://www.gmat.pref.gunma.jp/index.html
https://www.artagenda.jp/museum/detail/76
https://lsm-ichihara.jp/about/
https://www.sompo-japan.co.jp/csr/culture/museum/
https://www.polamuseum.or.jp/nature/architecture/

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