デザイン会社の考える、「課題解決力を高める創造的なオフィスの作り方」
オフィスのデザインは、そこで勤務するスタッフの士気を高め、顧客を含む全てのステークホルダーに好印象を持たれる為に重要な要素です。優れたオフィスデザインを実現するには自社の目標を細かく整理し包括的に判断していく必要があります。
この記事では、オフィスデザインを決める上でのヒントになるようなポイントをデザイン会社目線でご紹介します。
この記事を読んで役立つ方
▹ オフィス移転などでレイアウトを検討している方
▹ オフィスデザインの事例を参考にしたい方
▹ オフィスを企業のブランディングにも役立てたい方
デザインコンセプトの決め方
オフィスデザインのコンセプトを決める際に有効な手法としてスタッフへのヒアリングが挙げられます。現在の職場に対する意見や今後どのような機能があるべきかなど確認することで現状の課題が抽出でき、コンセプトの策定に役立ちます。また、スタッフへのヒアリングを通じて団結力・生産性の向上を図ることも可能です。働きやすいオフィスへ近づけるために様々なアイディアを活用します。
+α:企業の「色」=DNAを忘れずに
企業の「色」には2つの意味があります。
1つ目はコーポレートカラーです。企業を体現するコーポレートカラーの多くは企業ロゴと同一カラーです。エントランスを大きく飾る企業ロゴと同等のカラーを用いることでインテリア全体に統一感を与えることができます。またブランディングの観点から社内外に印象付けるためにも有効であると考えられます。
2つ目は企業の雰囲気や個性です。どの企業にも必ず色があります。働くスタッフや自社と関わりを持つ社外企業、立地や自社の文化によって形成されていくものです。新たなオフィスでどのようなスタートを切りたいかイメージしながら、オフィスデザインのコンセプトに従って、自社の個性を内装に取り入れていきます。
レイアウトの設計
①エリア分け
自社オフィスにはどのような要素が必要ですか?
執務スペースや会議室、休憩室にリフレッシュスペースなど…。必要なスペースをエリア分けし、可視化した状態にしておくとレイアウト検討時に効率的に進行できます。
+α:オフィスデザインのトレンドにも注目
近年では働き方改革が進み、働くスタッフの満足度がより向上するように、カフェスペースやバーなど、働きやすい職場を意識し取り入れている企業も見られます。このような休憩・リフレッシュスペースの拡充により業務上交流のないスタッフ同士のコミュニケーションの機会が活発となり、生産性の向上も期待できます。
また、執務スペースは固定席なのか、フリーアドレスなのかによっても必要な座席数や構造が大きく変わります。
リモートワークにも対応した企業の場合、会議室を多めに設けるという案のほかにも、電話・オンライン会議に対応した個別ブースを設置するなどやり方は様々です。
②動線
執務室から会議室、受付から会議室など、働くスタッフのみならず、配送を含む全ての訪問者の動線をも決めておくことで、レイアウト決めがスムーズに進みます。
特に来客が多く利用する会議室などはエントランス付近に配置し、社外秘情報を多く含む鍵付きキャビネットやロッカーなどはフロアの中でも最奥部や限られたスタッフが管理しやすい場所に設定すると企業のプライバシーが保たれます。
また、「人流動線調査」と呼ばれる現状のオフィスの使い勝手の分析結果を新オフィスに活かし、デザインとして導入することも有効です。
+α:安全性を検討しデザインする
オフィスデザインにスタッフの安全性の確保は欠かせません。災害時の避難経路を考慮しながらレイアウトに落とし込みます。
しかし普段から避難経路やスタッフの身の回りが整理されていなければ、デザインに反映させても安全性が確保されているとは言えません。安全性の確保と同時にオフィスがきれいに保たれるように個人ロッカーを設置する、フリーアドレスにより私的利用の誘発を防ぐなど、自社にあったやり方を検討しましょう。
デザイン事例
上記の項目が決定したら、いよいよ具体的なデザインに進みます。
GARDEではこれまでに最先端企業から老舗企業まで、多くのオフィスデザインを手掛けています。
Image Credit:SThree株式会社様
その他の事例はこちらよりご覧ください。
最後に
この記事では、快適なオフィス造りを実現すべく、コンセプトの選定方法やレイアウト検討時のポイントをご紹介しました。
GARDEでは、ブランディング・デザイン会社として、商業、オフィス、ホスピタリティ、リテールなど幅広い分野の空間デザインに携わっています。クライアントのビジョンを具現化し、卓越したデザインと機能性が結び付く空間の提案を得意としています。
移転戦略の構築から、マーケット情報のリサーチ、コストシミュレーション、オフィスビルの選定及び不動産賃貸仲介、さらにはデザイン、施工までワンストップでのサポートにも対応します。
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