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東洋と西洋が融合した生活空間

東洋と西洋を融合させるという発想は古くからあり、17世紀にはヨーロッパの貴族たちが自分たちの邸宅を豪華なシノワズリで飾ったことで、より注目を集めるようになりました。それ以降このデザイン手法は、東洋と西洋、それぞれの文化の進化を反映しながら発展してきました。東洋西洋が出会うことでその境界線は取り払われ新たなスタイルが生まれます。

セルリアンタワー東急ホテル

デザインインスピレーション:渋谷にあるセルリアンタワー東急ホテルは、ミニマルな和のデザインと、エレガントな西洋のデザインが融合したホテルです。五島美術館の源氏物語の巻物からインスピレーションを受けた特注のカーペットを背景に、和のテイストの木製家具とポップな色使いをシームレスに配置。ラグやカーペット、ヘッドボードのモダンな柄と対照的な木製家具の組み合わせは目を引きます

 (画像は、西洋のコンテンポラリーデザインの要素が融合させたセルリアンタワー東急ホテルのスイートルーム。)

Dalisay Collection 

デザインのポイント:東南アジアのアジアン・アンティークや職人の手仕事でつくられる木工品DALISAY COLLECTIONは、木目の表情や質感、深みのある味わいがとても素晴らしい作品です。ヒヤシンスの編み込みや火山石を用いたディテール創造性と職人技をあなたの生活空間にもたらします。

(画像は、ヒヤシンスの編み込みや火山石、アカシア材などの天然素材でつくられたDalisay Collectionの一例。

Karimoku Case Study

デザインのポイント:木や石などの天然素材と調和するように、落ち着いた色調でまとめるのがお勧めです。柔らかな照明にほんの少しポップな色やプリントを効かせて、空間を引き立てましょう。

KARIMOKU CASE STUDYの「砧コレクション」は、日本の神社仏閣の扉からインスピレーションを得ています。同時に、デンマークのデザイナー、ポール・ケアホルムの感性にも大いに影響を受けています。オーク材と大理石を使用したテーブルは、それらのパーツ光が差し込んだ時に美しく見えるような間隔と高さにデザインされています

(画像は、Archipelago Houseに展示されている Karimoku Case Studyの「砧コレクションの一部。

 KENNETH COBONPUE

デザインのポイント:東西の文化が融合した室内空間をより素敵に演出するには、デザイン性の高いアクセントアイテムを効かせるのがお勧めです。数々の賞を受賞していることで世界的にも有名なKENNETH COBONPUEの家具は、アジアの工芸品に西洋の革新的なシルエットを施した彫刻的な作品東洋とも西洋とも言えない不思議な魅力を放っていますとりわけ「Bloom Chair」や「Hagia Daybed」などの代表的な作品は、息を呑むような美しい空間をつくる見事な代表作です

(画像は、それだけで東洋と西洋ともつかない空間をつくり出すKENNETH COBONPUEの代表作「Bloom Chaire」。)

 AMANOI 

デザインインスピレーション:ベトナムのヴィンハイ湾を見下ろす楽園に位置するAMANOIは、まさに東洋と西洋が融合した空間です。パビリオンからの壮大な眺めを背景に、東南アジアの工芸品のような複雑な格子細工や木彫りの装飾が美しく配置されています。また、これらの美しい工芸品、彫像、陶器などすべて地元の職人仕事によるものです

(画像は、ベトナム AMANOI の3ベッドルームレジデンス)

Sources:
https://ifworlddesignguide.com/entry/284147-cerulean-tower-tokyu-hotel
https://www.dalisaycollection.com/
https://www.karimoku-casestudy.com/furniture/kinuta-n-ct01/
http://www.kennethcobonpue.com/
https://www.mrandmrssmith.com/luxury-hotels/amanoi
https://www.aman.com/resorts/amanoi

For photo credits:

1. Photos of Cerulean Tokyu Tower courtesy of CERULEAN TOKYU TOWER
2. Photos of Dalisay Collection courtesy of DALISAY COLLECTION
3. Photos of Karimoku Case Study courtesy of KARIMOKU CASE STUDY
4. Photos of Kenneth Cobonpue courtesy of KENNETH COBONPUE
5. Photos of Amanoi courtesy of AMAN RESORTS

中国文化を継承する現代的空間、香港の「戯曲センター」

西九龍文化地区に位置する「戯曲センター」は、中国の伝統と文化へのオマージュとして2019年に完成しました。この広大なスペースは、中国のパフォーマンスアート、特に戯曲や京劇の振興に特化して作られています。この建築のファサードからは、中国のパフォーマンスアートの活動と精神を感じとることができるでしょう。アルミニウム製の金属パネルが織り込まれ、光り輝くドレープカーテンのように建物を覆うデザインは、「戯曲センター」での様々な文化的体験を求めて訪れる人たちの自由な流れを表しています。

地上27メートルに位置し、1,075人の観客を収容できるグランドシアターは、まさに建築デザインの粋の極みと言えます。ティーハウス・シアターも200人までの収容が可能で、お茶や点心を楽しみながら公演を鑑賞するという香港の伝統的なスタイルを現代風に提供しています。

この建築的・文化的ランドマークには、2つの劇場のほかに、トレーニング施設や店舗、リハーサルスタジオなどもあります。またビクトリア ハーバーを臨む2つのスカイガーデンがあるので、自然との一体感が感じられ、施設で過ごす時間をゆっくり楽しみながら、中国のパフォーマンスアートの素晴らしさに触れることが出来るでしょう。2019年の『TIME』誌で、「世界で最も素晴らしい場所のひとつ」として注目された香港の「戯曲センター」。特にデザインやパフォーマンスアートの愛好家には必須の貴重な空間です。

出典元:  https://www.westkowloon.hk/en/xiqucentre#overview

アジアの文化を取り入れたインテリア

アジアの伝統と文化を伝えるアンティーク、アート、家具、ファブリックが、現代の空間を彩ります。

アンティーク陶器・磁器
中国

サザビーズのオークションで721,800米ドルで落札された明代の磁器。
※約7,900万円/2021年8月10日時点のレート 1$=約110円で計算。

中国のアンティーク陶磁器 は、その職人技、優雅さ、美しさで、趣味人に愛されてきた見事な芸術作品です。中国の骨董品の中でも、陶磁器は最も人気があり、高い評価を得ています。明代に作られた貴重な磁器は、江西省景徳鎮という磁器づくりが盛んな町で作られました。この地域でつくられたものは骨董品の中でも最も優れたものと言われています。

青と白を基調とした独特の壺や器には、日常生活や自然、その時代の描写などが緻密に描かれているのが特徴です。美術や古美術の専門家は、これらの作品を 「明朝の威厳と慈悲の心を伝え、讃える精巧な構成」と説明しています。サザビーズでは、明代の青白磁の熱心なコレクター達が、これらの貴重な中国美術品を見ることができます。サザビーズの中国陶磁器・美術品部門では、1,300点以上もの貴重な磁器や骨董品を収集しており、世界中の入札者は、専用のライブおよびオンライン・オークションを通じて、これらの貴重な作品にアクセスしています。

ボーンインレイ家具
インド

インドのボーンインレイは、インドのラジャスタン地方で生まれた古代芸術です。寄せ木細工のように緻密な手作業で作られたこの作品は、当初は王宮やマハラジャのためだけに作られていました。世代を超えて受け継がれてきたこの崇高な工芸品は、完成までに最低でも1ヶ月を要します。その緻密な作業は、まず断片化した骨をデザインに合わせて成形することから始まります。形成された骨は11つ表面に貼り付けられ、隙間を埋めるために、色のついた樹脂を流し込み表面を均一にします。そうすることで何世紀にもわたって培われてきた文化や芸術に命を吹き込むように、ストーリーを感じさせるデザインが生まれるのです。

ミニマリストや現代的な感覚の住宅が増えるにつれ、ボーンインレイ家具のデザインも進化しています。インドの家具や骨董品、美術品を集めたスペース「Artisera」では、ボーンインレイ家具をより現代的にアレンジし展示しています。現代の生活空間に合わせた合理的なデザインで、そのパターンは控えめで幾何学的です。アールデコの形やフォルムを取り入れたものが多く、同様に、色使いもフランスのモダンなインテリアを彷彿とさせます。ベッドサイドテーブル、コンソール、コーヒーテーブルなど、モダンなボーンインレイ家具は、デザインされた空間に多彩なセンスを与える印象的なアクセントになるのです。    

絹と帯
日本

日本の絹と帯は、 日本ならではの贅沢さを表しています。日本の富裕層は、金や宝石ではなく、着物や帯で自分を表現していたと言われています。西陣と呼ばれる美しく織られ刺繍を施された絹の織物は、古くから宝石のように扱われ、京都の宮廷の貴族たちが身に付けるものでした。またこの他にも、絹や着物、帯を通して語られる日本の豊かな歴史にまつわる逸話は数え切れず、古くは1,200年前まで遡りますが、これらは若手のデザイナーによって今も継承されています。

フランス人デザイナー、クレメンタイン・サンドナーが設立した新進気鋭のサステイナブルブランド「Mikan」は、彼女の日本のアンティーク着物への情熱から生まれました。2016年に日本に移住して以来、各地で中古のテキスタイルを収集し、美しい作品に再利用しています。クレメンタインは「日本でも、他の国と同様に、若い世代の民族衣装への関心がどんどん失われています。かつては着物を着ていた人々が近代化に伴い洋服を着るようになり、その結果、美しく貴重な手織りの布が置き去りにされてきたのです。Mikanはそんな捨て去られた着物や帯を、昔のように宝物として扱い、新たな命を吹き込んでいる」と言います。

Mikanはこれまでバッグを中心としたブランドでしたが、最近ではインテリアの分野にも進出しています。京都の工房には、珍しい着物や絹織物のパネルがいたるところに飾られています。それは風景画のように空間を明るくし、歴史を映し出す窓のようでもあります。クレメンタインは、「部屋を彩る作品を作りたいと思ったことがきっかけで、京都で行った展示会では、30本以上の帯をギャラリー内に吊るして、素材の美しさを楽しんでもらうことができた」と、目を輝かせます。

出典:
https://www.studiointernational.com/index.php/treasures-of-the-ming-dynasty-are-unearthed-in-jingdezhen
https://www.worldhistory.org/Ming_Porcelain/#:~:text=The%20Ming%20dynasty%20is%20rightly,countries%20from%20Japan%20to%20Britain.
https://www.history.com/topics/ancient-china/ming-dynasty
https://www.mikanbags.com/
https://www.sothebys.com/en/sell/sculpture/chinese-antiques
https://www.artisera.com/collections/bone-inlay-furniture
https://www.architecturaldigest.com/story/indian-craft-ones-to-watch
https://www.architecturaldigest.com/gallery/exotic-design-roundup-slideshow
https://www.fentonandfenton.com.au/pages/all-about-bone-inlay#:~:text=The%20time%2Dhonoured%20art%20of,of%20a%20three%2Dstep%20method.
http://craftsmartindia.blogspot.com/2016/02/the-timeless-art-of-bone-inlay.html
https://www.nytimes.com/2020/12/02/fashion/craftsmanship-kimono-silk-hosoo-kyoto-japan.html
https://www.nytimes.com/2014/12/26/arts/design/kimono-a-modern-history-at-the-met-tells-rich-stories-through-fabric.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Jingdezhen_porcelain

豊かな心と暮らしへと導く、アートギャラリー

ギャラリースペースは、アートと人が出会い、交流する場所です。それはマインドフルネスや自分の心に向き合うきっかけとなる場所でもあります。

CUTURI GALLERY
シンガポール

ライオンシティのアートシーンの育成を目的としたシンガポールの次世代ギャラリーCUTURIは、アート界の古いしきたりを打ち破ろうとしています。「創業者であるKevin Troyano Cuturiは、伝統的なアートギャラリーのスタイルや慣習にとらわれず、アートを愛し、斬新なアイデアで世の中を変える起業家のように古い規範に挑むことで、業界に変化をもたらした」と周囲は語ります。

CULTURIは、アートは人に生きる力を与え、生活を豊かにするものだと信じています。そこでチームは、“変化を恐れず、芸術の多様性を守る”ことに徹しました。一般的なギャラリーのスタイルや慣習にとらわれることなく、透明性を持ち、全てを受け入れ且つ開放的であることを常に心掛けています。
また彼らは、「私たちは心に訴えかけるような、多様な才能にあふれる質の高いアートを広く世に知らしめ、まだその才能は開花していなくても意欲的なアーティストたちを世に送り出します。」とも付け加えた。

自分の心に向き合う日常や空間を追求するため、彼らは動き始めています。コミュニティ以外の人たちにも同様の活動をしてもらうために、まずは組織内から働きかけを始めました。それはアーティストとコレクターの間に生まれる互いに理解し合う気持ちや、美しいものを愛でる心に互いに共感することで生まれる関係性をつくるためです。支援と協力によって成り立つ業界を円滑にすることで、まさにマインドフルネスの理想的な状態で制作、展示、販売された作品を、コレクターは手に入れることができるのです。結局のところは、私たちのプライベートな空間、そしてそこにあるアートは、私たちを取り巻くエネルギーそのものだと言えます。

SALCEDO AUCTIONS
マニラ、フィリピン

2010年に設立されたSALCEDO AUCTIONSは、美術品、装飾品、宝飾品、その他の収集品などを専門とするフィリピンのプレミア・オークションハウスです。SALCEDOのスタッフは、世界中のさまざまな芸術作品がその価値を理解し評価されるよう、様々な活動を行っています。同社は経験豊富なコレクターやアート界の著名な評論家と協力したり、子会社のGavel & Blockを通じて新しい愛好家を受け入れることで、コミュニティを広げています。

NEXタワーの中2階にある広々としたスペースに移転後は、幅広く様々なジャンルのアートコレクターに楽しんでもらえるよう、展覧会や季節ごとのオークションを積極的に開催しています。これらの様々な取り組みを通じて、貴重な美術品と新しいスペースや愛好家を結びつけることが目的です。SALCEDOのパートナーたちは、「私たちは常に空間のストーリーでアートを見ています。それが家の中であろうと、ギャラリーでの展示であろうと、あるいはオンラインでのビジュアルショーであろうと。作品は、どんな空間に置かれるかでその印象は大きく左右されるものであり、またその大きさも然りです。それは圧倒されるほどの大きな作品ですか? それとも近づいてみて初めて引き込まれるような小さな作品ですか?」色彩やテーマも、作品が見る人にどのような印象を与えるか、また最終的にはその空間をどのように演出するかにも影響します。アート、それを鑑賞する人、そして空間、これらが密接にかつ様々に影響し合うことについて、彼らは「一般的に自分の空間に本当に合う作品に出会ったとき、その作品が空間を支配するのではなく、その空間の世界を完成させることに気付くでしょう。すると自然にその空間で寛げるようになる。」と言います。
アートで心を落ち着かせるのに明確なルールや指針はないと、SALCEDOの著名なキュレーターは断言します。「結局は人によって異なるものであり、それこそが芸術の魅力でもあります。一方で歴史的にも心理学的にも、特定の色がより穏やかで平和な雰囲気を作り出すということもわかっています。」コミュニティにも還元しながら空間をつくることは、アートに心の拠り所を見出すこととも言えます。

SALCEDOGavel & Blockでは、724日に待望の「インテリア」オークションを開催します。「インテリア 」は、自分の家に合う作品を見つけるための新たな機会です。またこのオークションでは、地元の慈善団体であるHands on Manilaと協力して、コミュニティ開発プログラムの支援も行うそうです。

SOLUNA FINE ART
香港

アジア各地のファインアート作品を扱う新しいスペース「Soluna Fine Art」は、東洋のデザインやその哲学に注目を集め再活性化することを担っています。Soluna Fine Artのスタートにあたり創設者のレイチェル・リーは、アジアの現代美術作品を国際的な舞台に上げたいと考えていました。また彼女は、良いエネルギーや作り手のメッセージが感じられ、インスピレーションをもたらす作品を厳選することで、見る人がそれぞれの心と向き合えるきっかけをつくりたいというビジョンも持っていました。

「空間と調和する作品は、デザインによる疑似体験を超えて、個人の心理的なインスピレーションを呼び覚ます豊かな体験をもたらします。空間を意識して作品を選ぶ際には、まずその空間の特徴や目的を理解しなければなりません。なぜなら、作品はそれぞれのアーティストが生み出したエネルギーの産物であり、独自の特性を持っているからです。」とレイチェルは言います。 
アートは、大きさやその表現、ジャンルを問わず、心の糧となります。家やプライベートな空間をアート作品で満たすことは、本質的に新しいエネルギーを受け入れることなのです。またレイチェルは「空間は私たちの生活をデザインし、それを映し出します。人間はどんな雰囲気の中にいるかによって、異なる思考、エネルギー、インスピレーションを生み出すのです。」とも言っています。

例えば、現在ギャラリーで開催されているKim Young-Hunの個展は、私たちがデジタルの世界で経験するものからインスピレーションを得ています。Ripple Rippleと名付けられたこの油絵の展示は、鮮やかな色とエネルギッシュなストローク(革製のブラシを使用)で、現代的な視点や観点を表現しています。それぞれのキャンバスには、刻々と変化するデジタルの世界に対する自分の考えを表す色や形が描かれています。技術によってますます変化する新しい生活様式に触発されながらも、「アジアンアートが持つある種の穏やかな構成を保っている」ところが見事です。 

Cuturi Gallery
https://www.cuturigallery.com/

Salcedo Auctions
https://salcedoauctions.com/

Soluna Fine Art
https://www.solunafineart.com/

コーポレート・ウェルネスの実践

新型コロナウィルスをきっかけに起こった世界的なパンデミックは様々な形で人々の生活に影響を与えそれを機にリモートワークが増えるなど職場環境が大きく変わり、身体的なことだけでなく、メンタルヘルスへの意識が高まっています。そのため企業は生産性を高めながらも、従業員の心と身体の健康を育み、仕事だけでなく日常の様々な場面においてもストレスなく過ごせるようなウェルネスプログラムを実施するなど、健康に関わる総合的な取り組みに力を入れています。

なぜ企業はウェルネスプログラムに投資するのか?

ライフコーチとして成功しているPivot Pointの代表Sarah Kalmetaは次のように話しています。「結局のところ、ビジネスは人で成り立っています。人は心身ともに満たされているからこそ仕事に打ち込むことができ、仕事に集中できるということは心と身体が健やかな状態であると言えます。従業員を大切にすることで、コスト削減、ストレスの軽減、離職率の低下、生産性の向上、士気の向上、更には従業員や顧客との関係をより高めることなどが期待できます。企業のウェルネスプログラムは、雇用者と従業員の双方に良い影響を与えることがわかっています。」

コーポレート・ウェルネスの実践による組織や仕事のパフォーマンスへの影響とは?

ライフコーチであり、Balance Health Hong KongのオーナーであるJudy Xuは、ウェルネスプログラムはビジネスに不可欠な要素であり、従業員の幸せ、モチベーション、意欲を維持することが、生産性を高め、ビジネス全体のパフォーマンスにつながると話します。

「かつてはチームで同じ目標に向かって働くことで、みんなが幸せな気分になれました。ですが昨今、特にミレニアル世代は仕事に対して明確な目的意識を持っており、会社が自分たちをどのようにケアしてくれるのかについても常に意識しています。

当社のコーポレート・ウェルネスのアプローチは、従業員の仕事面だけでなく生活全般を総合的に捉え、心と身体の健康をケアすることで人生の目的と会社の目的を一致させ、仕事での満足感や充実感を高めることです。結果、従業員やチームの生産性や課題を解決する力を向上させることを目的としています。」

コロナ禍におけるコーポレート・ウェルネス・プログラムの実践例

自然界に存在する全てのものを「木」「火」「土」「金」「水」に分類する五行説。その各要素のバランスを整える効果のある、経絡エクササイズも含めた中国伝統医学のウェルネスプログラムは、免疫力を高めることに非常に効果があります。この自己治癒力を高めるトレーニングは、主要な経絡の詰まりを取り除き、気の循環を促すようにプログラムされており、経絡ストレッチや指圧、シンギングボウルを使って瞑想するなど、心身ともに健やかに導きます。

また精神的な疲労のケアや、チーム内のつながり強化、職場での健康維持のために家庭でも実践できるインタラクティブなリモートワークショップもお勧めです。呼吸法や自己認識、マインドセット、瞑想、適度なエクササイズなどにより、在宅勤務で感じる精神的な疲労をコントロールできるように導きます。

企業が状況に応じたウェルネス・プログラムを実践することで、従業員が健康に働ける環境を整えることが可能となります。それにより、最大のパフォーマンスが発揮され、高い生産性の実現、ひいては経済的損失を最小限に抑えることができるのです。

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