審査員歴8年の経験が語る未来:GARDE Italy社長 石山幸夫と「ネオラウレアティーアワード2024」

ミラノ工科大学のデザインや建築、都市計画、ランドスケープ、建築保全などの卒業論文から革新的で優れた作品を選出し、建築とデザインの価値を世界に広めることを目的とした「2024年度ネオラウレアティーアワード」の授賞式が、2024年12月12日にミラノ工科大学本部で開催されました。

本年度の審査員としてGARDE Italy社長の石山幸夫が参加し、多くの優れた作品の中から厳選な審査を行いました。
また審査員には、コレンツォ・ビーニ氏(PPCミラノ建築家勲章評議員)、ヴィクトリア・イーストン氏(Christ & Gantenbein パートナー建築家)、ヴァレンティーナ・マルケッティ氏(UniFor および Molteni & C Historical Archives)、ピエトロ・ピッツィ氏(Studio Pizzi 建築家)などの著名な建築家やデザインの専門家も名を連ねました。

ネオラウレアティーアワードは2003年より毎年実施されており、今年度は81名が参加、57の論文が応募されました。受賞論文のテーマには、博物館施設の役割、脆弱な領土における資源の回復、イタリアの島々における周縁性など、現代社会が直面する課題や地域特有の問題に焦点を当てたものが多くみられました。

イタリアから世界へ:卒業制作が描く未来の可能性

GARDE Italy 社長 石山
8年間審査員を務めていますが、毎回新しい発見や感動があり、今回も審査員として学生の皆さんの情熱に触れることができ、大変光栄に思います。審査は著名な建築家や大学教授、エディターなど、多彩な専門家が公平かつ公正に行っており、その質の高さが維持されている点も、このアワードの素晴らしい特徴の一つです。

今回の受賞作品に関しては、イタリア国内のみならず海外での調査や研究を含む卒業制作が多く、最近では社会的課題や環境問題といった地域性や社会性をテーマにしたものが増えていることが特に印象的でした。斬新なアイデアと緻密な研究が融合した作品は非常に高いレベルにあり、毎回深く感銘を受けています。このような作品が生まれる背景には、学生の皆さんの努力と指導者の熱意があると確信しています。今後もネオラウレアティーアワードを通じて、素晴らしいプロジェクトが生まれることを期待しています。

受賞作品

優勝「ポンピドゥー・センターKANAL新館の台座倉庫」
著者:Francesca De Santis
監修:Jacopo Leveratto, Aslı Çiçek

準優勝「アクア・マニフェスタ:レヴァンツォ(TP)における水を扱った実験シアター」
著者:Pietro Dallera, Andrea Frontani, Alessandro Ricci
監修:Jacopo Leveratto

3位「種族間の共同体」
著者:Paolo Grossi
監修:Davide Fabio Colaci

今回受賞した作品は、それぞれが革新的なアイデアと実践を通じて、現代における建築とデザインの可能性を追求しながら、テーマの緊急性や意義を深く掘り下げた点が審査員から高く評価されました。
アワード受賞作品の詳細はこちらよりご確認いただけます。
https://www.adfwebmagazine.jp/design/neolaureati-prize-2024-best-graduates-architecture-theses-of-the-polytechnic-university-of-milan/

GARDEは、引き続きデザインや建築分野でのグローバルな発展を支援し、新しい才能やアイデアの発掘に貢献してまいります。

About GARDE Italy
ミラノに本拠地に置くGarde Italyのオフィスでは、フィレンツェ・ミラノのファッションブランド店舗やレストランの建築・ファサード・インテリアから家具のデザインまで幅広く携わっており、クライアントの様々なニーズに応え、常に独創的でタイムレスな空間作りを目指している。
リテール不動産市場イベント「MAPIC」への参加やミラノデザインウィークでの合同展示会の開催など、不動産・デザイン分野における最新トレンドとイノベーションへの取り組みも積極的に行う。

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