GARDE For「PLACE171」 洗練されたアートで迎えるモダンな空間芸術と空間デザインの調和

伝統と革新が共存する特別な街、銀座を望む有楽町の高層ビル内このオフィスは存在します。高級ブランドが軒を連ねる並木通り、歴史ある百貨店やモダンな商業施設、そして四季折々の景観が融合するその様子は、訪れる人々を魅了してやみません。

今回GARDEは2018年にデザインを手がけたPLACE171オフィススペースの新デザインコンセプト立案から、基本計画、基本設計、設計監修を手掛けました。

16点のアートオブジェで迎えるレセプションエリア

レセプションエリアは、訪れる人々に最初の印象を与える重要な空間です。この場所では、計16点のアートオブジェがゲストを迎えます。まるでスピークイージーを思わせるその空間の中央には、天井から吊り下げられたシャンデリアと黒電話が印象的に配置され、ノスタルジックな雰囲気を漂わせながら空間全体を象徴する存在となっています。
さらに、デザインと照明のコントラストによって、訪れる人々を自然と奥へと誘導する、ダイナミックな視覚体験を生み出しています。

シックでモダンな2つのラウンジスペース

ラウンジスペースは、コンクリートの質感が残る壁がインダストリアルな雰囲気を演出しています。滑らかな曲線とブラックを基調としたデザインのバーカウンターや、重厚な大理石調のテーブルと黒の椅子が空間に高級感を与えつつも、カジュアルな会話からフォーマルなビジネスシーンまで様々なシチュエーションに適応するように設計されています。

また、天井や壁に施されたLEDラインライトを点灯すると、赤や青の人工照明が日中とは異なる優艶な空間を演出し、新たなコミュニケーションのきっかけを生むことが期待されます。

暖かさと寛ぎを生む暖炉

ラウンジスペースで特に空間を引き立てる存在となるのは、中央に配置された暖炉です。
黒を基調としたシンプルでスタイリッシュなデザインが空間全体のシックな雰囲気に調和し、インテリアとしての美しさに加えて、人々の心をほぐすリラックス効果も備え、訪問者が一息つける安らぎの空間を演出しています。この暖炉の演出は火を使わず水蒸気にLED照明を当てる事で炎と全く同じ効果を生んでおり、冬場のみならず全シーズン通じて使用が可能で、室内の保湿にも貢献しています。

代表の山本氏と事業パートナーであるデュアルラインの吉川氏は新オフィスについて、新たなコミュニティが生まれる場にしていきたいと語ります。
「コロナ禍以降、リモートでのコミュニケーションが一般的になりましたが、やはりオフラインの場で社内外の皆さんと直接お会いすることで生まれるご縁も数多くあることを実感しています。新オフィスでは、印象的なエントランスで皆様をお出迎えし、ラウンジスペースでは暖炉を目と耳で感じながら会話を繰り広げていく…。そんな、一度訪れた人がまたここに来たいと思えるような空間をGARDEにデザインしてもらいました。オフィスでこれから皆さんとお会いできることが楽しみです。」

デザイナーコメント

「今回の新デザインでは、オフィスの機能性をしっかりと維持しつつ、洗練された妖艶さと創造性を兼ね備えた空間を目指しました。TPOに応じて柔軟にオフィスの表情を変えられるよう、照明計画、素材や什器のデザインには特にこだわり、シーンごとに異なる雰囲気を演出できる設計にすることで、実用性だけでなく、感性に響く体験を提供できる空間に仕上げました。
天井や床には特殊塗装の専門チームの協力を得て、色彩や質感など他にはない唯一無二の芸術となるよう仕上げています。
新デザインのオフィスが、人々をつなぎ、新たな出会いや可能性が生まれる場所となることを願っています。」

デザイナープロフィール

三沢 紳一郎
美術大学卒業後、仏最大のラグジュアリーコングロマリットの日本法人入社。以降25年以上、同グループ内の4ブランドにおいて空間演出やデザインに関わる経験を積み、仏コスメブランドでトレードマーケティング責任者を経て、国内ファッションブランドのクリエイティブディレクターに就任。数百円の雑貨から数千万円の宝飾品まで幅広い商材のデザインや空間演出、広告、ブランディングコンサルタントへの対応を強みとしている。
GARDE 入社後、マーケティング/PR ディレクターとして、自社のみならず顧客のブランディングや各種クリエイティブソリューションを提供している。

施設概要

名称:PLACE171
所在地:東京都千代田区有楽町1丁目7-1 有楽町電気ビル南館15階
竣工時期:2024年11月
事業主:Due diligence&Deals co.

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